中国語で人の見た目を話題にするとき、
日本語の感覚のまま使うと失礼になる表現がたくさんあります。
「褒めたつもりなのに空気が変わった…」
そんな失敗を防ぐために、今回は
👉 日本語では普通だけど、中国語では要注意な見た目表現
を初心者向けに解説します。
なぜ中国語の「見た目表現」は失礼になりやすい?
中国語は日本語よりも
✔ 表現がストレート
✔ 外見への評価がはっきり伝わる
そのため、事実を言っただけでも「評価」や「悪口」として受け取られやすいのが特徴です。
日本語では普通、中国語では危険な表現
瘦(shòu)
意味:痩せている
ニュアンス:⚠️ 文脈次第で失礼
日本語の「痩せたね」は褒め言葉寄りですが、
中国語では「細すぎる」「元気がなさそう」と受け取られることも。
例文
你最近好像瘦了。
(最近ちょっと痩せたみたいだね)
👉 体調を気づかう流れならOK
👉 外見評価だけだと注意
胖(pàng)
意味:太っている
ニュアンス:❌ かなり直接的
中国語では冗談でも言わない方が安全な表現。
例文
他以前很胖。
(彼は前は太っていた)
👉 過去・第三者の話ならまだOK
👉 本人には基本NG
黑(hēi)
意味:黒い、色が濃い
ニュアンス:⚠️ デリケート
肌の色に直接触れる表現は、
中国語では非常に敏感です。
例文
他晒黑了。
(日焼けした)
👉 「日焼けした」という事実説明ならOK
👉 生まれつきの肌色には触れない
白(bái)
意味:白い
ニュアンス:⚠️ 褒め言葉だが注意
「白い」は中国では美の基準ですが、
しつこく言うと不自然になります。
例文
她的皮肤很白。
(彼女は肌が白い)
👉 サラッと一回までが無難
老(lǎo)
意味:年を取っている
ニュアンス:❌ 失礼になりやすい
日本語の「若く見える/年上っぽい」と違い、
中国語で年齢に触れるのは要注意。
例文
他看起来有点老。
(彼は少し年上に見える)
👉 会話では避けるのがベスト
安心して使える「安全な褒め表現」
見た目を褒めたいときは、
体型や年齢ではなく「雰囲気・印象」を褒めるのが安全です。
✔ 苗条(miáo tiáo)|スラッとしてきれい
✔ 纤细(xiān xì)|細くて上品
✔ 漂亮(piào liang)|きれい
✔ 有气质(yǒu qì zhì)|雰囲気がある
例文
你今天看起来很有气质。
(今日は雰囲気が素敵だね)
どうしても見た目に触れるならこのコツ
✔ 直接言わない
✔ 比較しない
✔ 服・髪型・全体の印象を褒める
これだけで、失礼リスクは一気に下がります。
まとめ|中国語は「評価」より「印象」を褒める
中国語では
👉 見た目=評価になりやすい
だからこそ、
- 痩せた
- 太った
- 黒い・白い
といった直接表現は慎重に。
安全なのは
✨ 雰囲気
✨ 全体の印象
✨ 上品さ
を褒めることです。
前回の
「中国語で『ガリガリ』『スレンダー』は褒め言葉?」
の記事とあわせて読むと、失礼回避力がさらに上がります。


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